在宅プログラマーとして働くために必要なスキルと習得したい開発言語

公開:2023/06/08 更新:2023/10/13
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在宅プログラマーとして働くために必要なスキルと習得したい開発言語

在宅ワークを始めたいと思っている方に向けて、在宅プログラマーの仕事についてご紹介していきます。 在宅プログラマーを目指していても、「年収は?」「習得するべき言語は?」と、さまざまな疑問があるのではないでしょうか? これから学んでいくなら、より有利な道を選びたいはずです。

そこで今回の記事では、在宅プログラマーの3つの働き方から、年収目安、おすすめの言語などを解説していきます。 スキル習得の方法も解説しますので、未経験で在宅プログラマーを目指したい方にとっても役立つ記事となるはずです。

在宅プログラマーの働き方

在宅プログラマーとして働くには、次のように3種類のパターンがあります。

働き方1:在宅OKの会社で働く

まずは在宅ワークOKの企業で、プログラマーとして雇われる働き方からご紹介します。

最近ではリモートにてプログラマー業を行っても良いとする企業も増えてきました。 もちろん入社してすぐに在宅ワークをするのは難しいでしょう。 しかしアプリケーション開発やWebサイト構築作業であれば、環境さえ整っていれば在宅でもできます。

リモートワークを積極的に取り入れている企業に就職すれば、いずれは在宅プログラマーへの道も拓かれるでしょう。

働き方2:フリーランスで在宅可の案件を対応する

続いてご紹介する在宅プログラマーの働き方は、フリーランスとして活動する方法です。 どの企業にも属することなく、個人事業主として依頼を受けてプログラムを提供する働き方となります。

プログラミングと在宅ワークの相性は良く、フリーランス向けの仕事情報サイトにはプログラマーの募集が多いものです。 もしプログラマーとしての実績や経験が豊富で、技術力のある方であれば、フリーランスとして案件に対応できるでしょう。 実際に企業で経験を積み、独立してフリーランスの在宅プログラマーになる人も少なくありません。

ただしフリーランスで在宅プログラマーとして働く場合、安定性に欠ける可能性があります。 継続的に案件をいただければ問題ありません。 しかし単発の案件であれば、また次の案件を探して採用されなければ仕事がなくなってしまいます。 もし継続的に案件を獲得できるようであれば、フリーランスの在宅プログラマーとして生活していく道もあります。

働き方3:副業やアルバイトで空いた時間に稼働する

次にご紹介するのは、副業やアルバイトとして、空いた時間に在宅プログラマーとして仕事をする方法です。 本業はそのまま続け、空き時間に在宅でできるプログラミングの仕事を獲得して稼働します。

副業在宅プログラマーとして働くには、副業紹介サイトを利用したり、クラウドソーシングで仕事を探したりする方法が一般的です。 最近では一般的な求人サイトでも、在宅OK・副業歓迎のアルバイトプログラマー求人を掲載しています。

本業を持っている方でも、そのまま辞めずに副業やアルバイトをするなら、在宅プログラマーに挑戦しやすいのではないでしょうか。

在宅プログラマーの平均年収

在宅プログラマーは一体どのくらいの年収水準なのか、2つの働き方のパターンから解説します。

企業に所属している場合

まずは企業に所属してプログラマーとして働く場合の年収は、約1,500万円との報告があります。

約1,500万円との統計は、10~1,000人以上規模の企業における、所定内給与額と年間賞与その他特別給与額の平均から算出しました。

プログラマーの所定内給与額は322,000~365,000です。 そして年間賞与や特別給与額の合計は、990,000~1,359,000円と報告されています。 以上の金額の平均値を割り出すと、年収約1,500万円です。 在宅プログラマーに特化した調査内容ではありません。 しかし企業に所属するプログラマーであれば同じくらいの年収になると予想できるでしょう。

フリーランスの場合

フリーランスの在宅プログラマーとして働く場合の年収は、800万円前後です。 フリーランス協会の調査によると、「エンジニア・技術開発系」のフリーランスの年収割合は次のとおりでした。

 【年収割合】
  • 400万円未満:6.2%
  • 400~800万円未満:16.8%
  • 800万円以上:29.8%
出典:フリーランス協会:(PDF)フリーランス白書2020 

以上のデータから見てもわかるように、フリーランスの技術者のうち29.8%が800万円以上の年収を得ています。 「在宅プログラマー」と限定してはいないため、誤差はあるでしょう。 しかし在宅プログラマーもエンジニア・技術開発系の中に含まれます。 したがって年収800万円前後を目指すことは難しくないはずです。

未経験でも在宅プログラマーになれる?


もしプログラマーとしての経験がない未経験の方であっても、在宅プログラマーになれます。

昨今では在宅ワークへの需要も高まってきているため、在宅プログラマーの募集も増えてきています。 しかし未経験の方がこれから在宅プログラマーとしてのスキルを身に着けたいなら、何らかの方法で技術を学ぶ必要があります。

次のような3つの方法で学ぶと効率的です。

方法1:スクールを利用する

まずはプログラミングを学べるスクールを利用する方法です。

スクールでは言語ごと、職種ごとにさまざまなコースが用意されており、学びたいことを学べるようになっています。 ITスキルは時代ごとの移り変わりが激しいものです。 しかしスクールを利用すれば、効率的に最先端の「使える技術」を学べるでしょう。

またスクールを卒業すると、就職口の斡旋を受けられることもメリットのひとつです。 「技術を学んだはいいけれど働き口が見つからない」との事態を避けられることも、スクールの魅力と言えます。

方法2:クラウドソーシングの案件を受注する

クラウドソーシングの案件を受注してみることも、スキルを学ぶための効果的な方法のひとつです。

クラウドソーシングの求人募集では報酬が低く、難易度も低いプログラミングの案件が見つかることがあります。 業務として精一杯対応しなければなりませんが、スキルを磨くための練習の場とすることもできるでしょう。

実際に案件を受注してみると、在宅プログラマーとしての働き方も把握できます。 スキルに不安のある方は、まず低報酬で難易度の低い案件から挑戦して、腕を磨いてみてはいかがでしょうか。 何件も請け負ううちにスキルが身について、より高い大きな案件を受けられるようになるかもしれません。

方法3:Webサービスをつくる

Webサービスをご自身でつくるのも良い方法でしょう。

ご自身でつくったものは、求人募集の際の成果品としてアピール材料となります。 またWebサービスでご自身のスキルをアピールできれば、サイトから直接案件を獲得できるかもしれません

つくったWebサービスは実績としても利用でき、営業方法としても活用できるものです。 またつくっていくうちに、技術も覚えられるでしょう。 在宅プログラマーになるためにスキルを磨きたいと思われているなら、ぜひご自身のWebサービスをつくってみてください。

在宅プログラマーになるために必要なスキル

在宅プログラマーになるための方法について解説してきました。 しかし各職種には適正があります。 在宅プログラマーになるには、次のようなスキルを持っている方が向いているでしょう。

スキル1:プログラミングスキル

まず基本的に必要となるスキルが、プログラミングのスキルです。 プログラマーとして働くのであれば、必ず必要となるスキルと言えます。

プログラミングに利用される言語はさまざまですが、「PHP」「Ruby」「JavaScript」「Python」などを学んでおくべきでしょう。 3つのスキルはWebサイトの制作やアプリケーション開発においてよく利用される言語です。

もちろん「COBOL」「Swift」「Java」などの言語を習得していることも強みとなります。

在宅プログラマーとして働くことは、ご自身の技術力を販売することと同義です。 プログラミングスキルを磨いて、アピールポイントを増やしておきましょう。

スキル2:コミュニケーション能力

在宅プログラミングの仕事をするには、コミュニケーション能力も必要となります。

プログラミングの仕事は、1人でパソコンに向かってコツコツと作業をする仕事だと思われる方が多いのではないでしょうか?

確かに業務自体は1人でコツコツと行うものです。 しかし在宅で行う場合、クライアントや他の社員と、オンラインにてやり取りをすることになります。 そのため指示を適切に受け、適した成果物を作成するためにはコミュニケーション能力が欠かせません。 コミュニケーション能力が低いと、オンライン上では少しのすれ違いが誤解を招くことがあります。

相手の意図をしっかりと受け取れ、自分の意図をしっかりと伝えられるだけのコミュニケーション能力が必要です。

スキル3:自己管理能力

続いての必要なスキルは、自己管理能力です。

在宅プログラマーは自宅で、自分のペースで作業をします。 そのため自己管理能力がないと、仕事を納期までに終えられなかったり、ついつい休んでしまったりしがちです。

反対に根を詰めて働きすぎると、体調を崩してしまってクライアントに迷惑をかけることになります。 会社内で働いていれば、上司や同僚の目もありスムーズに仕事が進むでしょう。 しかし在宅プログラマーになるには、自分で自分を律しなければなりません。 健康と作業の進行を自分自身で管理できる、自己管理能力は在宅ワークにとって欠かせないスキルです。

スキル4:営業力

最後に解説するのは営業力についてです。 在宅プログラマーとして企業に雇われているなら不要なスキルとなります。
しかしフリーランスとして働くなら、営業をして自分自身を買ってもらわなければなりません。

フリーランスの在宅プログラマーは、自分の能力をアピールして、案件を獲得して初めて仕事ができます。 求人サイトでの営業はもちろんのこと、最近ではWebサービスの更新やSNSでの発信など、さまざまな営業方法があります。 在宅プログラマーとして独立するなら、ご自身を買ってもらうための営業力が必要なことも知っておいてください。

在宅プログラマーにおすすめの開発言語

在宅プログラマーとして活動するには、開発言語の習得が欠かせません。 これから開発言語を習得しようと考えている方に向けて、おすすめの言語について詳しく解説していきます。

ご自身がなりたいプログラマーの形にあわせて、習得する言語を選びましょう。

開発言語1:PHP

「PHP」はWeb開発のために使われる言語です。 最近ではWebマーケティングのためにWordPressが広く利用されていますが、ファイルのほとんどにPHPが活用されています。 またその他のシステムやサービスでも活用されており、汎用性が高いため在宅プログラマーとしてはぜひ習得しておきたい言語です。

在宅ワークの求人募集を確認しても、PHPによる開発を求める案件は非常に多く見られます。 習得しておけば報酬につながりやすい開発言語がPHPです。

開発言語2:JavaScript

続いてご紹介する「JavaScript」も、Webサイトの構築のために利用される言語です。 主にブラウザ上での動きのある部分に使われています。

たとえばポップアップを表示する、現在の時刻を表示する、画像をスライドさせる…などの用途でよく用いられる言語です。

Webサイトにおいて視覚的な訴求力を与えたり、利便性を高めたりするためにはJavaScriptが必要となります。 サイトの構築がメインの在宅プログラマーになりたいと考えているなら、JavaScriptは習得必須の言語と言えるでしょう。

開発言語3:Ruby

「Ruby」はWebサイトやWebアプリケーション、通販サイトなどの構築でよく用いられる開発言語となります。

PHPと同じ用途で利用されますが、PHPよりもアプリケーション開発のために使われやすい傾向です。 そのためPHPより活用の範囲が広い言語だと言えるでしょう。

Rubyは日本で開発された言語であり、文法も難しくありません。 そのためプログラミングに慣れていない方でも習得しやすいメリットがあります。 在宅プログラマーを目指して開発言語を習得したいと考えているなら、まずはRubyから始めるのも良いでしょう。

開発言語4:HTML

次にご紹介するおすすめの開発言語は、Webサイト構築の主軸となる「HTML」です。 ほとんどのWebサイトは、HTMLによってつくられています。 HTMLを使ってつくられ、動きのある部分にJavaScriptが使われ、デザインが必要な部分に次に解説するCSSが使われる仕組みです。

そのためWebサイト構築を行う在宅プログラマーとして働くなら、必ず知っておきたい言語と言えます。 文法もそれほど複雑ではないため、プログラミング未経験の方でも独学で学びやすいでしょう。

HTMLを理解すれば、どのようなWebサイトでも作れるようになるため、在宅プログラマーを目指す方におすすめです。

開発言語5:CSS

最後にご紹介する開発言語は、HTMLとともに使われるCSSです。 CSSとはスタイルシート言語であり、HTMLで構成されたWebサイトに装飾を施す役割を果たします。

たとえばWebサイトにおいて文字や背景の色を変えたり、文字の大きさや行間を変えたりするのはCSSです。

CSSはWebサイトのデザインを華やかにすることに加え、読みやすくするためにも役立ちます。 読みやすさはWebページを最後まで読んでもらうにも影響する要素です。 したがってCSSを習得することは、誰にとっても読みやすく、アピールしやすいWebサイトづくりのために重要となります。

在宅プログラマーにおすすめの資格試験

在宅プログラマーになるために資格は不要です。 しかし保有していれば、案件の獲得などに有利となる資格もあります。 在宅プログラマーを目指すなら、次の2つの資格を取得しておくのがおすすめです。

ITパスポート試験

「ITパスポート試験」は、情報技術に関する基本的な知識を持っていると証明できる資格です。 主催しているのは情報処理推進機構で、主催企業の資格の中では比較的難易度が低いため取得しやすくなっています。

資格を取得すると情報セキュリティやITモラルについての知識があるとみなされます。 試験合格のための学習をすれば、在宅プログラマーとして必要な基礎知識を身に着けられるでしょう。 公式サイトによると、合格を条件として、報奨金を支給した企業もあるとのことです。

ITに関する基本的な知識を得たいと思われている方や、これからITについて学んでいきたい方が挑戦する資格としておすすめできます。

基本情報技術者試験

「基本情報技術者試験」は、ITパスポート試験の上位に位置する資格です。 主催しているのはITパスポート試験と同じく、情報処理推進機構であり、合格するとより高度なIT人材であることを証明できます。

ITパスポート試験はITに関する基礎的知識を証明する資格でした。 対して基本情報技術者試験は、基本的な知識と技能を持っていて、さらに実践できる能力があることを証明する試験とされています。

具体的にはIT活用サービスの活用や、システム・ソフトウェア開発に必要な知識を問う資格です。 ITパスポート試験に比べてより実践的で、プログラマー向けの資格だと言えます。

ITパスポート試験に合格したら、次に基本情報技術者試験を受験してみると良いでしょう。

在宅プログラマーを成功させるために

これから在宅プログラマーとして働きたいと考えているなら、ぜひ職業として成功させたいものです。 しかし成功させるには、いくつかのポイントがあります。 中でも特に重要な3つのポイントをピックアップしたので、在宅プログラマーとして成功するための方法を見ていきましょう。

ポイント① 作業環境を整えておく

まず在宅プログラマーとして作業環境を整えておくことは欠かせません。 効率的で生産性の高い業務を行える環境が、自宅に整っているでしょうか? 自宅で作業をしていると、知らないうちに疲れが溜まってしまうこともあります。 疲れずに生産性の高い作業をするには、作業環境を整えるのが重要です。 作業に耐えられるだけの性能を備えたパソコンやインターネット環境を整えること、疲れにくいキーボードやマウスを揃えることなどです。

またスタンディングデスクは立ったり座ったりの動作によるタイムロスをなくしてくれて、集中力アップにつながります。 業務にイヤホンマイクやカメラが必要であれば、滞りなく準備しておきましょう。

在宅プログラマーとして仕事を始めるなら、まずは作業環境が整っているか確認しておきたいものです。

ポイント② 公私の区別をつける

いずれの在宅ワークでも、公私の区別をつけることは大切です。 自宅の自室で作業をするとなると、プライベートと仕事が混ざってしまいやすくなります。 仕事に集中しにくかったり、プライベートに仕事が入り込んでしまったりすることもあるでしょう。

しかし1日中、仕事とプライベートをないまぜにしてしまっては作業効率が落ちます。 整理整頓をする、パーテーションで空間を分ける、集中を妨げるものをなくすなどの工夫が必要です。 公私の区別をつけられないと、作業時間が伸びてプライベートな時間が圧迫されます。しっかりと分けておくことで、仕事・プライベートともに充実した生活になるはずです。

ポイント③ こまめな報連相を徹底する

在宅プログラマーとして働くなら、こまめな「報連相」を徹底することも重要なポイントとなります。

作業をしていると、わからないこと、疑問に思うことなどが出てくることでしょう。 企業内で働いているなら、すぐに確認できます。 しかし在宅ワークでは近くに誰も人がいないため、すぐに聞けません。 困っても誰も助けてくれませんし、自分で考えるしかない仕事です。 そのため在宅ワークをするなら、クライアントへのこまめな報連相を心がけてください。 疑問点や質問点があれば連絡をして、確認しましょう。 こまめにコミュニケーションをとることで、信頼関係が築かれることもあります。

在宅プログラマーは求人も多い注目の職種!

いかがでしたでしょうか? この記事を読んでいただくことで、在宅プログラマーの仕事についてご理解いただけたと思います。

プログラマーは在宅ワークと相性が良く、在宅での求人も多い職種です。 未経験での採用はハードルが高くなりますが、スキルさえあれば在宅プログラマーとして働けます。

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