在宅ワークにあたり身につけておきたいスキルを紹介
公開:2023/11/20 更新:2024/09/26
「在宅ワークを始めてみたい!」
「在宅ワークに必要なスキルや資格とは?」このようなお悩みはありませんか?
本記事では、「在宅ワークに必要なスキルや役立つ資格」について詳しく解説しています。本記事を最後まで読むと、在宅ワークに必要なスキルや資格がわかり、スムーズに在宅ワークが進められるようになります。
そもそも在宅ワークとは?
また、厚生労働省の調査によると、テレワークを導入し始めた企業は令和2年度から大幅に増加していることがわかっています。
在宅ワークのメリット
在宅ワークのメリットとしては、以下が挙げられます。- 通勤しなくても良い
- 人間関係が気にならない
- 自分の都合に合わせて働ける
通勤しなくても良い
在宅ワークのメリットの1つとして、通勤しなくても仕事ができるという点が挙げられます。在宅ワークは自宅で業務を行うため、勤務先までの交通費や通勤時間がかかりません。また、着替えたり身だしなみを整えたりするなどの、通勤の準備も省けるようになります。スーツやメイクなどにかかる費用も浮かせられるのです。勤務先までの交通費や通勤時間、準備にかかる負担などを他のことに使える点は、大きなメリットといえるでしょう。
人間関係が気にならない
人間関係が気にならない点も、在宅ワークのメリットでしょう。在宅ワークは、勤務地に行かずに、基本的に1人で業務を行います。人間関係がめんどくさいと感じる人や人と接するのが苦手な人には、おすすめの勤務体制です。メッセージやzoomなどの、オンライン上でのやりとりはあるものの、勤務地でのコミュニケーションと比較した時の負担はかなり軽減できるでしょう。自分の都合に合わせて働ける
在宅ワークでは、自分の好きな時間に業務を進められます。勤務地で働く時は、休憩時間や業務時間が決められていて、時間に縛りがあります。しかし在宅ワークでは基本的に、やるべき業務は決まっているものの、時間の縛りがありません。休憩時間や業務時間を、自分の都合で自由に調整できるのです。子育て中の人やルーティンワークが苦手な人にとっては、働きやすい環境といえるでしょう。在宅ワークのデメリット
デメリットとしては、以下のことが挙げられます。
- プライベートと仕事の切り替えができない
- 孤独を感じやすい
- 自己管理をきちんと行う必要がある
プライベートと仕事の切り替えができない
在宅ワークでは、プライベートと仕事との切り替えができなくなってしまう傾向にあります。仕事場が決まっていないことや時間に区切りがつけにくいことなどが原因でしょう。在宅ワークは自由度が高いことがメリットとして挙げられますが、自由度が高いがゆえに、仕事を怠けられてしまいます。業務を行うための場所や時間は、あらかじめ決めておくようにしましょう。コミュニケーションがとりづらい
在宅ワークのデメリットとして、コミュニケーションがとりづらい点も挙げられます。在宅ワークでは、仕事の相談や会議などがオンラインメインとなります。オフラインであればほんの数秒で終わるような確認にも、数分を要することがあります。また、仲間の業務の進行状況がわかりづらく、プロジェクトがスムーズに進まないなどの問題が起こる可能性もあります。
自己管理をきちんと行う必要がある
在宅ワークにおいて、自己管理は欠かせません。勤務地では周りの目があるため、業務を怠ることはできないでしょう。しかし、自宅で業務をするとなると、注意をしてくれる人が周りにいません。さらに家には、ベッドやスマートフォンなどの怠ける原因となるものが多くあります。業務を行うスペースを作ったり、タイムスケジュールを決めたりするなどして、自己管理ができるよう対策を考えましょう。
在宅ワークで必須のスキル
在宅ワークを行うためには、必須となるスキルがあります。- PCスキル
- コミュニケーションスキル
- ビジネスマナー
- 自己管理能力
- 問題解決能力
- 文章スキル(ライティングスキル)
PCスキル
在宅ワークでは基本的に、パソコンを使って業務を行います。パソコンを使わない業務であったとしても、請求書やその他の書類などの作成は、パソコンで行う場合が多いでしょう。また、業務の内容によって、PCスキルは異なります。例えば、一般事務であればExcelやWordなどを使用しますが、Webライターであればドキュメントやスプレッドシートなどを使用します。
それぞれの業務に合わせてPCスキルを磨いていきましょう。
コミュニケーションスキル
在宅ワークで実際に人と会って話さないからといって、コミュニケーションスキルを磨くことを怠ってはいけません。メールや電話、zoomでの会話では、相手に自分の話やテンションが伝わりづらいためです。そうすると、人間関係に溝ができてしまったり、チーム内で仕事の内容や納期が伝わっていないなどのトラブルが発生して、業務に支障をきたしたりする恐れがあります。円滑に業務を進めて行くためにも、実際に人と会って話せない時のコミュニケーションスキルは、身につけておくようにしましょう。
ビジネスマナー
在宅ワークだからこそ、ビジネスマナーが大切です。ビジネスマナーは、自分の信頼に大きく影響します。在宅ワークでは、クライアントや同僚の顔が見えない状態でコミュニケーションを交わすため、信頼関係を築きにくいのです。そのため、ビジネスマナーがなっていないと、信頼が薄れて自分の印象が悪くなってしまいます。丁寧な言葉遣いやできるだけ早い返信を心がけましょう。お互いの顔が見えないからこそ、ビジネスマナーを徹底して、相手と信頼関係を築いていく必要があります。自己管理能力
自己管理能力は、在宅ワークを行うには欠かせないスキルです。在宅ワークは、自分で働く時間や場所を決められます。そのため、業務を翌日に回したり、作業中にスマートフォンをいじったりすることもできてしまうのです。そうすることで、納期に間に合わなくなってしまったり、徹夜で作業したりすることになってしまうでしょう。スケジュールやその日にやるべきことをあらかじめ決めておくなど、自分を律することが大切になってきます。問題解決能力
問題解決能力は、個人で業務をこなさなければならない在宅ワークにおいて、大切なスキルです。自分でトラブルに対処できれば、クライアントからの信頼は厚くなります。例えば在宅ワークでは、突然パソコンが故障するなどの、業務に支障をきたすトラブルが起こる可能性があります。このような突然のトラブルの発生に対して冷静に対処できれば、クライアントから好印象を受けるでしょう。ただしトラブルが起こった際は、一度クライアントに確認するようにしてください。クライアントの許可なしに対処しようとすると、新たにトラブルが増えてしまう恐れがあります。
文章スキル(ライティングスキル)
在宅ワークを行うために、文章スキルを身につけておきましょう。メールやzoomなどのオンライン上でのやりとりは、相手に誤解されやすいためです。文章スキルがないと、自分が気づかないうちに失礼な言葉を使っていたり、相手に自分が意図していない伝わり方をされてしまったりする恐れがあります。相手にメッセージを送る前に、言葉の使い方や文脈が間違っていないかなど、文章をよく確認するようにしましょう。【関連記事】在宅ワークは初心者(未経験)でも始められる?
在宅ワークをスムーズに進めるために役立つスキル
在宅ワークをスムーズに進めるために、おすすめのスキルを5つ紹介します。
- Webデザインスキル
- デザインソフトのスキル
- プログラミングスキル
- SEOスキル
- 語学スキル
Webデザインスキル
デザインに興味がある人は、Webデザインスキルの習得がおすすめです。Webデザインとは、インターネット上にあるサイトをデザインすることで、デザインの法則や実例などを学ぶと身につけられるスキルです。近年は自社のサイトを持つ企業が多くなっており、Webデザインのスキルは、さまざまな企業に需要があります。企業のサイトを作成するにあたって、サイトをデザインする工程は欠かせません。そのため、Webデザインのスキルを持つ人材は需要が高まる傾向にあるのです。
デザインソフトのスキル
IllustratorやPhotoshopなどのデザインソフトを扱えるようにしておくと良いでしょう。Adobeが提供するIllustratorやPhotoshopは、写真の加工やグラフィックを作成できるソフトです。商品のポスターやチラシ、パンフレットなどを作成できます。デザインに触れたことがない人がいきなりデザインソフトを扱うのは難易度が高く、スキルを習得するのに多少時間はかかります。しかし、デザインが好きな人は楽しく学習しながら身につけられるため、おすすめのスキルです。
プログラミングスキル
プログラミングスキルを身につけておくと、仕事の幅が広がります。プログラミングとは、プログラミング言語を使って、コンピューターに指示を出して動かす業務です。主に、システム開発やコーディングなどの業務を行います。これらの業務は専門的な内容なため、1つの案件の単価が高く設定されていることが多いです。そのため、高収入が期待できるでしょう。ただし、専門性が高く、それなりに勉強する必要があります。SEOスキル
SEOのスキルを習得しておくと、さまざまな業務において役に立ちます。SEOとは、「Search Engine Optimization」の略称で、「検索エンジン最適化」を意味します。つまり、狙ったキーワードで検索した時に、自分のサイトを上位表示させるということです。SEOのスキルを習得するには、Googleのサイトの評価基準やそれに合わせた記事の作成方法などを勉強する必要があります。語学スキル
英語や中国語などの語学スキルを持っていると、翻訳の仕事ができるようになります。例えば、日本語の記事を翻訳して海外のユーザーに向けて発信したり、外国語を日本語に翻訳して資料を作成したりする業務などです。主にリーディングやライティングのみで業務ができるため、リスニングが苦手な人にもおすすめのスキルです。 翻訳する記事の専門性や難易度によって報酬金額は変動します。また、自分の語学レベルを表す証明となるため、TOEICやIELTSなどの資格を取得しておくことをおすすめします。
スキルを身につける方法
これまでに紹介してきたスキルを身につけるには、学習が欠かせません。スキルを身につける方法を4つ紹介します。方法4つは、以下の通りです。- 独学する
- セミナーや勉強会を利用する
- 専門のスクールに通う
- 企業で働く
独学する
1つ目は、独学でスキルを身につける方法です。YouTubeやサイト、書籍などにはさまざまな専門知識が発信されています。そのため、独学でスキルを身につけることも可能です。また、自分のペースで学習できることやお金がかからないことなどのメリットもあります。ただし、挫折しやすいことや、スキルを習得するまでに時間がかかるなどのデメリットも挙げられます。
自己管理ができて、わからないところがあれば自分できちんと調べられるという人には、おすすめの方法です。
セミナーや勉強会を利用する
2つ目は、セミナーや説明会に参加する方法です。セミナーや説明会は数時間で終わるため、スキルを身につけるのにあまり時間をかけたくないという人にはおすすめです。また、その場で講師に質問できたり、参加者と交流できたりするなどのメリットもあります。
基礎的なことはセミナーや説明会で学習して、その後の内容は独学で勉強するといった方法もおすすめです。
専門のスクールに通う
時間やお金に余裕がある場合、専門のスクールに通うのがおすすめです。その場で講師に質問ができたり、スクールのメンバーと交流ができたりする上に、短時間で効率的にスキルを習得できます。また、スクールによっては、就活支援や仕事の紹介をしてくれるスクールもあります。カリキュラムや料金を確認して、自分に合ったスクールを選びましょう。
企業で働く
企業で働きながら、スキルを身につける方法もあります。安定的な収入を得ながら学習できるため、おすすめの方法です。ただし、経験者や実績のある人が採用される場合が多く、未経験者や初心者がいきなり入社するのは難しいでしょう。スクールに通ったり、資格を習得したりしてから企業に応募することをおすすめします。在宅ワークでおすすめの資格
- MOS
- Webライティング能力検定
- ITパスポート
- 日商簿記
- ウェブデザイン技能検定
MOS
MOSとはマイクロソフトオフィススペシャリストといい、マイクロソフト社のオフィス製品である「Word」「Excel」「PowerPoint」などを扱えるスキルがあると証明できる資格です。在宅ワークでは、これらのソフトを扱う業務もあるため、MOSを取得しておくと有利になります。MOSを取得するための勉強方法としては、YouTubeや書籍などを利用して独学で学ぶ方法や講座を受ける方法などが挙げられます。試験は、全国一斉で毎月行われているため、自分の好きなタイミングで受験できるのがメリットです。合格基準としては、550〜850点が目安といわれています。
【公式サイト】マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
Webライティング能力検定
Webライティング能力検定とは、ライティングスキルを証明できる資格です。試験では、国語・Webライティング基礎・コピーライティング・メールライティング・SEO・法律、倫理、炎上対策・ミニ論文が出題されます。試験は88点満点で、1級は80〜88点、2級は70〜79点、3級は53〜69点と決められています。つまり、受験者全員が同じ受験問題を解いて、その点数によって級が振り分けられるのです。そのため、初受験で1級を取得することも可能です。
勉強方法としては、日本クラウドソーシング検定協会のホームページで公開されている、過去の試験問題や模範解答、よくある間違えなどを参考にすると良いでしょう。試験は全国17会場で、毎年5月・8月・11月に行われています。
【公式サイト】一般社団法人日本WEBライティング協会
ITパスポート
ITパスポートとは、ITのスキルを証明できる国家資格です。国家資格といっても初心者向けの資格のため、難易度はそれほど高くありません。試験では、ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の3分野が出題されます。具体的には、組織論・知的財産権・開発プロセス・プロジェクトマネジメント・アルゴリズム・プログラミング言語・ネットワーク・ハードウェア・ソフトウェア・情報セキュリティなどが幅広く出題されます。
試験は随時行われるので、ITパスポートの情報はこまめにチェックしておきましょう。
【公式サイト】情報処理推進機構|ITパスポート試験
日商簿記
日商簿記とは、簿記に関するスキルを証明できる資格です。簿記とは、企業の経営活動を記録して、経営成績と財政状態を明らかにすることです。試験内容は、それぞれの級によって異なり、3級では商業簿記、2級では商業簿記・工業簿記、1級では商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算が出題されます。統一試験は2月・6月・11月に行われており、ネット試験は対象期間以外で随時行われています。
合格基準としては、3級と2級は得点率が70%以上、1級は全体の得点率が70%以上で各科目の得点率が40%以上であることが目安です。
【公式サイト】 商工会議所の検定試験|簿記
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は、ウェブデザインに関するスキルを証明できる国家資格です。試験では、学科と実技を行います。学科では、インターネット概論・ウェブデザイン技術・ウェブサイト設計・構築技術などの10科目が出題され、実技では、実際にWebサイトを構築します。2級と3級は2月・5月・8月・11月に試験が行われて、1級の実技は2月に、1級の学科は11月に試験が行われます。合格基準は、学科は70点以上、実技は70点以上でそれぞれの作業の工程において得点が60%以上であることが目安です。
【公式サイト】ウェブデザイン技能検定
スキルを身につけて在宅ワークでも活躍できる人材になろう
本記事では、「在宅ワークに必要なスキルや役立つ資格」について解説してきました。在宅ワークには、さまざまな仕事があります。
また、業務内容によって取得すべきスキルや資格は異なります。自分の得意分野で仕事を決めることはもちろん、ライフスタイルや時間、お金のことも考えて、自分に合った仕事を見つけていきましょう。